DazStudioでは制作したシーンを通常通り全て保存する方法のほかに、特定の項目だけを選んで保存することができます。
保存したファイルはコンテンツライブラリなどから読み込めます。前回利用したポーズを新しいキャラクターに再利用すれば、制作がぐんとはかどるようになります。

保存できる項目も様々です。ポーズに関することだけでもキャラクターの顔の表情だけを保存したり、手のひらのみを保存するなど、カスタマイズ性は抜群に高いです。
たとえばキャラクターの顔の表情だけを保存すると、新しいポーズを付けた別のキャラクターに簡単にお気に入りの表情をつけることができます。
個別の設定を保存するには?

個別の設定を保存していくには、メインメニューの[File]→[Save As]で項目を選んで保存することができます。
見ていただくとわかりますが、様々な項目を個別に保存することができます。
また一部の項目では、保存したいアイテムを選択してから、個別の保存方法を選ぶ必要があります。
保存項目の詳細
Scene:1つのファイルに設定を含め、シーン内のすべてを保存します。
Scene Subset:選択したものだけをシーンとして保存します。保存したいオブジェクトを選択する必要があります。シーンの一部を保存できるので、背景モデルにカメラやライトをセットした状態で保存すると便利に使えます。
Hierarchical Material(s) Preset:選択した3Dモデルに関連付けられているすべてのマテリアル、その3Dモデルの階層に含まれるマテリアルを保存します。
たとえば髪や服を着用したフィギュアがシーンにあるとします。このHierarchical Material(s) Presetで保存すると、選択したフィギュアのマテリアルと、髪や服のマテリアルが保存されます。
Hierarchical Pose Preset:選択したフィギュアに関連付けられているすべてのポーズと、そのフィギュアの階層に含まれているその他のポーズを保存します。
先ほどと同様、髪や服を着用したフィギュアがシーンにあるとします。Hierarchical Pose Presetで保存すると、フィギュアのポーズに加えて、髪と衣服の任意のポーズを保存することができます。
Wearable(s) Preset:フィギュアに着せられて複数の衣服やパーツを、単一のプリセットとして保存することができます。また、ペアレントされた小道具やその他のアイテムを含めることもできます。保存したいキャラクターを選択して、この保存方法を選択してください。
Character Preset:シーンで選択されたキャラクターを保存します(ただし、保存できるのはDazのフィギュアか、ウェイトマップに対応しているフィギュアのみです)。キャラクターの形状とサーフェイスの両方を一緒に保存するか、どちらか一方のみを保存するオプションがあります。
Properties Preset:シーンで選択されたキャラクターのポーズ、形状、マテリアルの設定のみを保存し、フィギュア自体は保存しません。Character Presetとは異なり、Properties Presetで保存されたデータを使用するには、まずターゲットのベースフィギュアをシーンにロードして選択した後で適用する必要があります。
Shaping Preset:Properties Presetに似ていますが、シェイプモーフ(調整したキャラクターの形状)のみを保存します。保存したデータを使用するには、ターゲットのベースフィギュアをシーンにロードして選択した後で適用する必要があります。
Pose Preset:選択したフィギュアのポーズのみが保存されます。保存したデータを使用するには、ターゲットのベースフィギュアをシーンにロードして選択した後で適用する必要があります。
Material(s) Preset:選択したオブジェクトのすべてのマテリアルのみを保存します。保存したデータを使用するには、ターゲットのベースフィギュアをシーンにロードして選択した後で適用する必要があります。
Shader Preset:Material(s) Presetに似ていますが、重要な違いは、Material(s) Presetは複数のサーフェスの設定を保存しますが、Shader Presetは個々のサーフェスの設定のみを保存することです。
Camera(s) Preset:選択したカメラと設定を保存します。
Light(s) Preset:選択したライトと設定を保存します。
Render Settings Preset:シーンに設定したレンダリング設定のを保存します。
Simulation Settings Preset:物理シミュレーションの設定を保存します。
D-Former(s) Preset:シーン内のフィギュアまたはオブジェクトでD-Formerを使用していて、後で使用するために保存したい場合に利用します。
Layered image(s) Preset:Layered Image Editorを使用してテクスチャマップにレイヤーを追加した場合、必要に応じて後で再利用するためにレイヤーを保存できます。
Puppeteer Preset:-Daz Studioでアニメーションを作成するためにPuppeteerパネルを使用している場合に設定を保存できます。
Support Asset :上記で説明した内容と重複しているように見えるものを含め、いくつかのカテゴリがあります。サポートアセットとして保存すると、アイテムが新しい完全なアセットとしてパッケージ化されます。
上記で説明した通常の保存方法では、ライブラリに存在するデータを指定・設定するファイルが作成されるだけです。そのためファイルの容量は小さくて済みます。
それに対して、サポートアセットは関連項目を全て保存するので、容量の大きなファイルになります。主に制作したファイルを配布する場合に利用されます。
Deprecated :これらは古いDAZ Studioの保存形式を使用して、アイテムを保存するためのものです。利用は読んで字のごとく非推奨(Deprecated)です。