DrawStyleの種類と機能について

「DrawStyle」とはViewportでのプレビューの表示スタイルのことです。
なお、シーンの作業中に表示されるのは単なるプレビューですので、最終的なレンダリング結果には影響しませんので注意してください。
たとえばワイヤーフレームでシーンのプレビューを表示していても、レンダリングの結果は通常通りシェーダやマテリアルにより指定された画像になります。
DrawStyleを変更すると、プレビューの表示方法のみが変更されます。

「DrawStyle Options Menu」をクリックすると、利用可能なすべてのオプションが表示されます。
もっとも使い勝手が良いのは「Texture Shaded」です。これはプレビューで鮮明な3Dモデルを表示し、大半のユーザーが好むDrawStyleです。
ただ、表示にはパソコンの性能をある程度必要とします。大規模なシーンやアニメ―ションを制作していると遅延が生じる可能性があります。その場合は他のDrawStyleに切り替えてみてみると遅延がなくなり、操作を快適にすることができます。
Wire Bounding Box

オブジェクト1つ1つをワイヤーフレームのボックスで表示しています。処理がもっとも軽いが見えにくい。
Solid Bounding Box

Wire Bounding Boxに質感を付与している。ただし表示はボックスのまま。処理が軽い。
Wireframe

モデルを構成しているポリゴンのラインを表示。
Hidden line

3Dモデルの背後にあるポリゴンのラインを見えないように処理し、すっきりとした表示にしている。
Lit Wireframe

モデルを構成しているポリゴンのラインをWireframeより繊細に表示している。かつライトがどこにあたっているのかのハイライトが確認できる。
Wire Shaded

モデルを構成しているポリゴンのラインと、質感表示で立体感を出している。
Somooth Shaded

Wire Shadedから、ワイヤーフレームを除去し、ポリゴンの質感のみを表示している。
Texture Shaded

Somooth Shadedにテクスチャーを張り付けたもの。カラーが表示されたことにより情報量が増している。静止画を制作するうえで最も使い勝手が良い。
Cartoon Shaded

面の明るさの度合いによって境界線を決定している。色の階調数を少なくしたことにより表示を簡略化しイラスト風にしている。
10.NVIDIA Iray

プレレンダリング用に利用される。紹介した中では動作がもっとも重く、表示に時間がかかる。ただ画質は最終レンダリングのイメージを固めるには十分で、仕上げの間際には頻繁に使うことになる。
DrawStyleを自由に変更して、さまざまなオプションを試してみてください。気に入ったものが見つからない場合は、「Texture Shaded」に戻すことができます。
静止画を制作するうえではTexture Shadedだけで問題はありませんが、大規模シーンの作成やアニメーションの作成でマシンスペックが足りなくなってきたら他のプレビューに変更してみると動作が改善されます。

ビュー選択メニュー

ビューポートでは複数の視点から表示することができます。
正面から見える[Front View]をはじめ、上下左右から投影される各種のViewがあり、自由に動かせる「Perspective View」も含まれています。
「ビュー選択メニュー」を使用して、ビュー、カメラ、またはライトまで様々なものに切り替えることができます。

カメラやライトをビューポートで表示するにはメインメニューバーの「Create」から作成する必要があります。

正面から見えるFront View

左から見えるLeft View

SpotLightを当てたいところも簡単に設定できる。
ビューポートのオプションメニュー


ビューポートのオプションメニューでは、ビューポートをさらにカスタマイズできます。
センターの表示・非表示を切り替えたり、レンダリングの構図を決めるのに役立つグリッドガイドを設置できたりできます。
それでは詳細を見ていきましょう。
選べる2種類のコントロールのタイプ
Cube View Controls

デフォルトのコントロールタイプ。画面右上に表示されている。
Docked View Controls

ビューポートの上部に表示されるタイプのコントローラ。キューブの表示がなくなった以外はCube View Controlsと同じ。
ビューポートの各種表示・非表示できる機能
比較用

すべての表示を非表示にした状態。
Show Floor

床となる場所をワイヤーフレームで表示。初期状態ではオンになっている。
Show Center Axes

センターを表示できる。またShow Floorを有効にしている状態でオンにすれば、センターの場所のワイヤーフレームに色がつく。
Show Aspect Freme

レンダリングするフレームサイズを分かりやすく表示してくれる。なお、レンダリングのサイズを変更すると連動して表示サイズも変わる。
Show Thirds Guide

構図をとるためのグリッドガイドを表示してくれる。レンダリングで指定した画像サイズの端までガイド線がひかれる。
Show Pose Tool

このツールはキャラクターの関節部を選択すると左上に表示されます。使いこなせば、ポーズをとるのを効率的にする機能があります。
その他の機能
Hide Camera Cube:カメラキューブの非表示
Auto Hide View Options:ビューオプションの自動非表示
Auto Hide View Controls:ビューコントロールの自動非表示