クリップスタジオで3D背景を追加する”Daz3Dの3Dモデルを読み込む”

クリップスタジオでは3Dモデルを読み込み、作画の下絵とすることができます。

ですがクリップスタジオの素材として配布されている3Dモデルだけでは、どうしてもほしい3Dモデルが見つからないこともあります。

そんな時に便利なのが外部の3Dモデルを読み込んで使う機能です。

ただ自分で1から3Dモデルを作るのは大変です。3D制作は手間がかかる作業です。1つの3Dモデルを作り上げるのに、ものによりますが数日から数週間かかることもあります。それだけ時間があれば、イラストなら何枚も書くことができます。

自分で作った3Dモデルを何度も使いまわすならいいのですが、2,3回使って終わりなんてことになったら3Dモデルの制作にかけた時間が無駄になってしまいます。

かといって誰かに制作を依頼するのも大変です。オーダメイドだと高くつきます。

現実的な選択肢として、販売されている3Dモデルを購入してという流れになります。

ただ日本国内の販売サイトだけではどうしても3Dモデルの種類に限りがあります。販売されている3Dモデルの数も少ないです。

ですが3Dの本場であるアメリカに目を向けてみれば状況は変わります。アメリカでは日本以上に大規模な3Dモデルの販売サイトがいくつもあります。

レンダリングもできるDazStudioの3Dモデルがお得

せっかく購入した3Dモデルです。

クリップスタジオで背景の線画抽出といった利用だけではもったいないです。3DCGソフトでレンダリングして、素材として書き出したい場合もあります。ですが3Dソフトはどのソフトも癖があり、習得するのに非常に時間がかかります。

そんな時には個人用3DCGソフトとして有名なDazStudioを利用してみるのもいかがでしょうか。DazStudioは3Dモデルの制作はできませんが、そのぶん簡単に操作を覚えることができ、画像をレンダリングして出力することができます。

DazStudioでは主にDaz3Dで3Dモデルを購入するのですが、この購入した3Dモデルはobj・fbx形式でエクスポートが可能です。またDaz3Dでは日本のマーケット以上に3Dモデルが販売されており、値段も個人ユーザを想定しているので安く購入することできお得です。

DAZ3Dの3Dモデルをobjで書き出す方法

クリップスタジオで読み込むにはcs3s・fbx・6kt・6kh・lwo・lws・objのいずれかのファイル形式でなければ読み込めません。

またfbxは制作したソフトに依存する部分が大きいので、マテリアルがおかしくなることがあります。背景モデルの場合はobj形式でエクスポートするのがいいかもしれません。

  • fbx、obj:多くの3DCGソフトがサポートするファイルフォーマット
  • lwo、lws:LightWave
  • 6kt、6kh:六角大王

DazStudioの操作

DazStudioの3Dモデルのファイルは、独自の保存形式で保存されています。そのため、DazStudioで3Dモデルを読み込んで、objで出力する必要があります。

3Dモデルのエクスポートは簡単にできます。

DazStudioで書き出したいモデルのファイルを開いてください。ファイルが開けたら、[file]→[Export]を選択してください。するとブラウザが開くので、ファイルの種類でobjを選択しましょう。あとは名前をつけて保存するだけです。

またobjで保存すると3Dのモデルデータとテクスチャが同時に出力されます。いくつかのファイルが同時に作成されるので、ファルダのなかが少し散らかります。なので新規フォルダを作って、その中に保存するのがおススメです。

保存をクリックするとobjのサイズなどの設定項目について聞いてくるダイアログが開きます。背景として利用する場合は特に設定する項目はないので、そのまま[Accept]をクリックしてください。

これで3Dモデルの書き出しが完了しました。

書き出されたファイル(obj形式)

クリップスタジオの操作

DazStudioからobj形式で3Dモデルを書き出すことができました。つづいてクリップスタジオで読み込んでみましょう。

読み込み方は非常に簡単です。

まずクリップスタジオを開き、新規で新しいファイルを作るか、編集したいファイルを開いてください。

そして先ほど書き出したファイルの中にある、3DObjectのファイル(画像では四角形のデザインのファイル)を選択し、クリップスタジオの描画部分にマウスでドラッグ&ドロップで持っていくだけです。

これで3Dモデルがクリップスタジオに読み込めました。あとはクリップスタジオexであれば線画の抽出ができますし、proを利用しているなら背景のあたりとして有効に利用することができます。

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